1965年生まれ、東京都出身。
【初期キャリア】
・1988年 東京農工大学工学部資源応用化学科の松永是先生のもとで、遺伝子組み換え技術を用いた機能性飼料の開発に従事。学士研究は、ブリ成長ホルモンを発現する海洋性光合成細菌の育種。
• 1989年 国家Ⅰ種公務員試験(化学職)に合格。文理統合的なとらえ方を習得。
• 1990年 東京農工大学大学院工学専攻博士前期課程1年で中退し、通商産業省工業技術院・微生物工業技術研究所に入省。サンシャインプロジェクト、RITEプロジェクトで、光合成を利用した水素生産技術、炭酸ガスからポリエステルを生産する基盤技術など、環境エネルギー分野の国家プロジェクトに従事。
【学術的進展と博士号取得】
• 1997年 東京農工大学大学院で論文博士号(工学)を取得。「PHB高蓄積能を有するシアノバクテリア」に関する研究が評価され、微生物工学の基礎研究力を確立。
【国際的な研究活動】
• 1999年 国際ヒューマンフロンティアサイエンスプログラム(HFSP)長期フェロー研究員に選抜。米国スクリプス研究所に勤務。M・レザ・ガディーリ教授と細胞内分子間相互作用の網羅的可視化技術を研究し、固相トランスフェクション技術やトランスフェクションマイクロアレイの基本原理を開発。欧米日で基本特許を取得。
【研究リーダーとしての活動】
• 2001年 独立行政法人産業技術総合研究所(現・国立研究開発法人)研究チームリーダーに着任。固相トランスフェクション技術を用いたヒト細胞分化制御の研究を企業と共に推進。また、文部科学省の大学等発ベンチャー創出支援事業でトランスフェクションマイクロアレイの実用化に従事。
• 2003年 フランスのルイ・パスツール大学にて、ジャン=マリー・レーン教授(1987年ノーベル化学賞受賞)に招聘され客員教授としてダイナミックコンビナトリアルケミストリによる細胞理解技術の研究を展開。
【ベンチャー設立と事業開発】
• 2004年 創薬支援を事業とするバイオベンチャーを創業し、取締役CSOとして製薬企業との共同研究およびシステム販売を推進。研究開発 → プロダクト化 → 事業化 → 産学連携の一連の流れを実務として経験。
【イノベーション推進活動】
• 2012年 産総研イノベーション推進本部総括企画主幹として、イノベーションコーディネータのマネジメントに従事。
• 2014年 産総研臨海副都心センターイノベーションコーディネータとして、IT/バイオ融合領域を活用したヘルスケア産業への戦略的成果普及を推進。
• 2015年 「ヘルスケアサービス効果計測コンソーシアム」を立ち上げ、複数の産学連携プロジェクトを創出。
【医療研究分野における活動】
• 2020年 AMED医療機器・ヘルスケア事業部にて上席調査役兼医療機器研究開発課長として、新型コロナ対策医療機器の研究開発プロジェクトのマネジメントに従事。
現職とライフサイエンス分野でのリーダーシップ
• 2021年 産総研生命工学領域連携オフィサー(現職)に着任。ユニバーサルメディカルアクセス(誰でも・どこでも・良質な医療が受けられる社会)の実現に向けた戦略的産学連携プロジェクトを推進し、研究機関・企業・行政の三者をつないだ迅速な開発体制を構築。
• 2023年 産業技術連携推進会議ライフサイエンス部会長に選出。地域企業への技術支援策の充実を含む課題解決に従事。
• 2026年 3月末に産総研を退職し、公的研究機関の産学連携制度の枠を越えた支援を行うために独立。
【教育活動】
早稲田大学大学院や甲南大学をはじめ複数の大学で非常勤講師を務める。特に甲南大学では中小企業基盤整備機構との連携を活用し、近隣企業の経営者と学生の対話を講義に取り入れ、学術価値を企業価値へと変換する実践的トレーニングを提供。また、東京大学農学部、東京農工大学工学部MOT、京都大学医学部、近畿大学生命科学科、北陸先端大学院大学、沼津高専等で非常勤講師として講義を行いました。その他、公的機関や学会が主催するセミナーでの依頼講演・招待講演は多数あり。
【著書】
大内日出夫編著「地球温暖化への挑戦」日刊工業新聞社(1992)
松永是編著「生命工学への招待」朝倉書店(2002)
杉本直己編「ナノバイオエンジニアリング」化学同人(2004)
金子周一・堀池靖浩監修「バイオチップ実用化ハンドブック」NTS(2010)
軽部征夫監修「バイオセンサ・ケミカルセンサ事典」テクノシステム(2007)
辻井博彦・伴貞之編「テーラーメード放射線治療を目指して」実業公報社(2003)
他、学術論文(戦略的産学連携やイノベーションコーディネータの研究を含む)・総説等多数
【メディア掲載等】
1998年NHK首都圏ネットワークおよびBSニュースで、研究成果である「炭酸ガスからプラスチック」が世界中に紹介されました。
日経産業新聞2005年4月21日 「21世紀の気鋭」で紹介されました。
週刊文春 BUSINESS 2006年4月5日臨時増刊号掲載の「40代・日本のキーマン300人」の中の科学者・技術者部門に山中伸弥氏や茂木健一郎氏らと共に掲載されました。
その他、自身の研究成果に関する新聞・専門誌掲載多数。
【受賞歴】
第58回注目発明選定(科学技術庁長官により、太陽光を用いて炭酸ガスからポリエステルを製造する技術の特許が評価されました)。
1999年国際ヒューマンフロンティアサイエンス財団長期フェローシップアワード受賞
第15回化学・バイオつくば賞を受賞(2008年)
第10回東京都ベンチャー技術大賞奨励賞をベンチャー企業が受賞(2008年)
第1回産総研生命工学領域長賞受賞(2024年)。大型産学連携の功績による。
